~「研修の実施」を成果につなげるために、大切な考え方があります~
「研修」は、あくまで「知識・スキル」を習得する(わかる)場であり、
その知識・スキルを社員の成長(業務の成果)に繋げるには知識・スキルを業務で活用する(できる)必要があります。
これは「研修」という限られた時間の中だけで実現することは難しいと言えます。
POINT :「研修」は、人材育成サイクルのスタート地点
「研修」の実施は、「手段」であって「目的」ではありません。
以下の問いに立ち戻って考えることで、本質的な育成課題を洗い出します。
当社の社員はどうあるべきか?
(現状の理想&将来の理想)
当社の社員はどんな状態なのか?
(現状の知識・スキル・マインド)
現状の社員に足りないモノ
(知識・スキル・マインド)は
何か?=育成課題
次に以下の問いを通してSTEP1で設定した「育成課題」を理解させる方法と、
実務上で体現できる方法を考えることで「人材育成サイクル」を実現する方法を検討します。
「研修で学べること」と「現場でしか
教えられないこと」の切り分けは?
(Off-JTとOJTの切り分け)
研修で学んだこと(わかったこと)を
現場で体得する(できる)方法は?
(OJTのイメージ)
社員が学習・体得したことを
続けさせる環境は?
(日常のマネジメント&部下育成の仕組み)
育成サイクルのイメージが固まって初めて、“わかる”ためにどんなテーマが必要か、
誰が対象なのかを決めていく研修企画のステップに入ります。
研修計画の立案/「学習テーマの設定、
各テーマのゴール設定 」×「受講対象の
設定」
スケジュールと予算の設定
研修プログラムの検討 ←ここで初めて
「○○研修」の議論になる
外部サービスを活用するのであれば、
実施打ち合わせ
実施の周知&準備
「研修」はその内容を実務で活用することと、部下にその内容を伝えていく体制を構築することが重要です。
この研修の内容を浸透させることから伝搬するまでのサイクルを実現できたときにはじめて、
最終的な目的である業績の拡大や、組織の成長・安定が実現できます。
人材教育、体制強化に課題を感じている人が研修を企画し、
実行するまでに考えるべきことを体系立てて説明しました。
研修とは業績の拡大、組織の成長・安定を実現するという大きな目的を実現するための
1つのツールだということをご理解いただけたと思います。
次に具体的な研修の企画段階では何を検討すべきかは「成功する研修の5W1H」にて
細かくまとめていますので、是非参考にしてください。